Happy Mommy Diary

人と比べず自分らしく輝く方法を見つけよう

ターシャチューダーの実写映画


先日、ちょっとできたスキマ時間に、ターシャチューダーというアメリカの絵本画家(さらに人形作家、園芸家としても有名)の実録映画を見ました。作品数が80にも登るというこの人の絵、どこかで見た子があるという人は日本人にも多いと思います。

いや、すごいよかった。田舎に住んだことなど一度もないのに、あるいはないからこそ田舎大好きな私のストライクゾーンど真ん中でした。あと5年ほどのうちに、小さな別荘を買って、少しづつ手を入れてみたくなりました。週末に隠居暮らしをして、ガーデニングをやりながら気ままに暮らしてみたいものです。

毎年、軽井沢ヴィネット(というローカル雑誌)を購入しては、別荘見学ツアーのお誘いを受けてはいったことがないのですが、今年は行ってみたいなと思います。軽井沢は物価も高く、別荘地も整備されすぎているので、もっと田舎の里山が良いかもしれず、いろいろ調べていくと、お手頃価格で田舎の庭付き家が買えるなぁ、と夢は膨らみます。定年後は都会の投資不動産から賃料収入を得て、ローコストの田舎で暮らすというのは悪くないプランかも、と思ったりします。

さて、ターシャチューダーに話を戻すと、この方はボストンの裕福な家に生まれ、お父さんは有名なエンジニア(エピソードにアインシュタインと一緒に数学議論をしたという説明あり)、お母さんは画家だったそうです。ボストンの社交界に娘をデビューさせるような家柄だったのに、ターシャはパーティの類には興味を持たず、農村での暮らしが好きで、畜産や畑仕事をする傍ら絵本で生計を立て、四人の子供を養ったそうです(映画に出てきた若い頃の馴染みの土地はコネチカット、ニューハンプシャー、ニューヨークなどアメリカ東部)。

そして56歳の時に、バーモント州の農家で暮らすという夢を叶えるために引っ越し、ゼロから設計した家を一人息子がほぼ一人で建てたそうです。長屋のようなL時型の木造家屋で、「アルプスの少女ハイジ」に出てくるペーターのおばあさんが住んでいる家(の大きいサイズ)のようなところです。

その家をグルリと囲む広いお庭には草花が所狭しと咲き乱れ、その咲き乱れ方がなんとも素敵なのです。家を一から設計して作ったところも素敵だし、花を植える時には必ず三箇所くらいに種を分けて撒くそうで、人間は気に入らなければ移動できるが、草花はそうではないため、花たちが気に入った場所を選べるようにしているそうです。このように人生哲学に忠実に生きる姿というのはとても格好が良いものです。

この素敵なガーデンは、30年かけて少しづつできてきたそうで、自分らしく生きる道を見つけるには何よりも「Patience(忍耐)」が大切だと何度もインタビューで答えていました。その頻度は一体何をそんなに我慢して耐えたのだろうと訝しく思ってしまったほど。

でも、彼女のいう忍耐とは、とどのつまりスローライフの根幹なのだと私なりに解釈しました。出来合いのものを買う、時間を短縮して効率的に物事を行う、こうした現代の消費生活へのアンチテーゼとしての忍耐が生活の随所に組み込まれているように思えます。

全てのものに十分な時間をかけ、グリルチキン一つを焼くにも急いてはだめ、200年前に戻ったつもりで、丸一日をチキンに捧げるつもりでお料理するのだそうです。

人に贈り物をするのも手作り。その人のことを考えながら、楽しんで作る。お店で売っているものをポンと買ったりはしない。

こういう限りない時間のプレゼントを自分にも周りにも与える生活、素敵すぎです。今の自分は真逆なので、特にこのような究極の存在に憧れてしまいます。92歳で永眠するまで、完全に自分の時間をコントロールして、幸せに生きたターシャ。

それにしても、電気も通らないようなコテージライフとは、実際にどれくらい快適なのでしょう。冬場の暖は暖炉でとり、明かりは手作りのロウソクを灯していました。

バーモントといえば一年の半分ほどが冬の寒さで雪に覆われる場所で、生活物資の買い出しやゴミ出し、病院へのアクセスはどうなんだろう?朝起きて温水など出ないんじゃないか、シャワー施設はどうなっているのだろう?洗濯はどうしているの(特に冬場)?などなど、映画では出てこない生活面の疑問が湧いてきました。

映画に出てくるのは短い春から夏にかけて、花が咲き誇る季節が主でしたが、実際の自給自足生活には苦労も伴うのだろうと推測します。それを自分が選んだ幸せな生き方と言い切るのもまた潔いです。

ちなみに上のサラダは、映画の後に食べたロクシタンカフェの出来合いサラダランチでした。良くも悪くも、自給自足には程遠い自分の在り方が浮き彫りになった一日でした。


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