もう何年も前に転職先を探していた頃の話。</p>
過激な仕事に嫌気がさし、「今よりもペースダウンして人間らしい時間帯で働ける職場」を希望したところ、ヘッドハンター(ちなみに男性)にこう言われたことがあります。
「気持ちは分かるけど、例え80%の力で仕事をしていても100%だと見せることができないとだめですよ。特に女性の場合はね」
当時からなぜか心に引っ掛かっていた一言なのですが、今になって非常に納得のいくアドバイスだと思います。
会社員といえども、雇用してもらって、労働対価として報酬を頂く身。
いくら自分ではペースダウンしていたとしても、あからさまに「やる気80%なんです」と雇用主に伝わるような働き方はかなり失礼ですよね。
もし自営業でお客さんに対してこんな態度をとっていたら商売をたたむことになるでしょう。
産休・育休に突入するママ社員にありがちなのが、極度に「引き気味」な態度をとるというケースです。
例えば・・・
「育児休暇をとりたいのですが、戻るのはいつになるか分かりません」
「こちらの部署は皆さん忙しいので○○部(ヒマな部署)に移ることはできますか?」
「子供ができたら決して残業はできません」</p>
などなど。
正直な気持ちを打ち明けて予防線を張っておきたいという気持ちはよく分かるのですが、もう少し本音と建前を使い分けないと会社から追い出されるか、食い物にされてしまう危険性があるかと思いま。
なぜかというと、上のような発言は事前にバリアを張って自らの戦力外を宣伝しているのと同じですし、ただでさえ迷惑をかけるかもしれない職場の人に対する開き直りとも受け取られかねません。
職場の人の目線を意識して、下のように言い換えてみると随分伝わり方がマイルドになります。
「育児休暇は○か月で、職場復帰は△月を予定しています。万一、何らかの事情で遅れそうになった場合には出来るだけ早くご相談させて頂きます」
「これまでは100%のパワーで仕事をしてきましたが、子育てというのは初めてのことですし、実はちょっと弱気になっています。自分では朝早めにきて挽回しようと思っていますが、よろしければ今後どのようにチームに貢献していけるのかアドバイス頂けますか?」
「保育園の事情で○時には退社しなくてはならなくなりそうです。つきましては時間短縮制度を利用したいのですがよろしいでしょうか」
どうでしょう?
結果的に「手加減してね」と言っていることは変りないのに、「どうやったら迷惑をかけずに対処しようか自分なりに模索しているんです」というニュアンスが伝わらないでしょうか
相手の立場になって、たとえ暫定的でも時間的な目途を伝えたり、職場の戦力ダウンを自分なりにどうやってカバーしようとしているのかを話してみる、あるいはどうしても無理な場合は制度上の時単(給与と時間のカット)を申請すると、本人の社会人としての責任感や誠実さが伝わります。
そんなやる気を伝えてこそ、職場の同僚や上司をサポーターに変えることができるのかもしれません。