何年ぶりかのボウリング大会

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先日職場のイベントで関連会社の財務チームメンバーが総勢75名集まって半日研修、懇親会を兼ねたボウリング、ディナーを行いました。

さて、数カ月前から実行委員会の招集がかかり、2月のイベントなんてまだ当分先だなぁ、と思っていたらあっという間に年が明けて当日になってしまいました。

普段、75名という人数を見聞きしているのですが、実際にその人数が一つの部屋に集まると、例えると結婚披露宴のようなサイズになり、それなりのエネルギースポットが生まれるので不思議なものです。その場に要る一人ひとりの雰囲気が一期一会の臨場感を創りだすのですね。

研修はそこそこに、ボウリング大会が結構盛り上がりました。実は老若男女、皆で遊べるイベントとしてボウリング案が上がっていたものの、私自身はあまり得意でもないのでちょっとブルーだったのですが、参加しないわけにもいかず渋々スタンバイしました。

ところが私のチームの面々がなかなか好調で、上位三名の個人優勝に二名入賞するという名誉な展開に。「上司(わたし)の方を見ると『行け!』と目配せするので頑張ったら優勝してしまいました」という人まで出る始末で、終わってみると何だか楽しかったな~と。毎日職場で顔を合わせているはずの人たちなのに、場所が変わり、取り組む課題が変わると、普段とは異なった空気になってなかなか新鮮でした。

しかしこのイベント、研修教材や進行の段取りを考えたり、予算をとったり、皆仕事の合間にやっていたので、当日に何かと予期せぬサプライズがあったのでした。

ボウリングが終わってようやくディナーが始まり、「やれやれ、これで一段落」とお酒も進んでいたところ、「各社チーム代表からスピーチを」という声がかかり、一人づつ舞台に上がって気の利いた一言を言うという余興が始まったではありませんか。さすがにこれは事前に段取りがあるのだろう・・・と高をくくっていたところ、「それでは一言お願いします」とマイクが回ってくるではありませんか。

「既にほろ酔いを超えております」から始まって、何を話したのかは事細かくは覚えていませんが、その場の思いつきで、私たちの組織が大切に使用としているバリューの一つとして掲げている『職場における多様性(Diversity and Inclusiveness)』について話しました。

自分がこの5年間ほど、子育てに追われつつも、職場でも最大の理解を得ながら両立をしてこれたこと、D&I の最大の恩恵を受けているものとして、毎日をどんな風に過ごし、何を思っているのか、酔に任せてお伝えした所、我ながら普段なかなか職場では語ることのない素の姿をお見せすることができたような気がします。

「職場ではすみません、すみません、保育園にお迎えに行ってはすみません、すみません・・・、と一生分のすみませんを言い尽くしたかのような5年間だったんですー」と話し始めると、前方に座る幹部のオジサンたちは「うん、うん」と頷き、後方の若い女性社員らは食い入るように話を聞き入ってくれました。

話しながら実感したのですが、いつも誰よりも遅く来て、誰よりも早く帰る(もちろんその後夜に家から仕事をすることはしょっちゅうですが)、皆と同じようには働けないということがこれほど後ろめたく、職場のお荷物になっているかのような罪悪感を呼び起こすのだということは、自分が身を持って体験しなければ気が付かなかったことなんですね。でも、周りの人たちにはやはり不在で迷惑をおかけしたりして、日々サポートを頂いているからこそ大変な仕事と家庭の両立という曲芸ができているわけです。

ワーキング・マザーを職場が援護していくのは大変なことです。

以前に作家の曽野綾子さんが議論を巻き起こした「出産したらお辞めなさい」を擁護する気はさらさらありませんが、ワーキング・マザーが職場にいれるという事実は、ライフステージの大変な一時期をやり過ごすために周りからの理解を得てはじめて実現する制度であり、それは権利ではなくて特権だといえると思います。

同時に職場としてD&I を選択するということは、社員のキャリアを長い目で見て育てていこうという目論見です。常に全速力で最前線を疾走していないとすぐさま戦力外通告される職場よりも、様々なライフステージで働きやすい環境と柔軟性を備えた組織でいることが結果的に優秀なタレントを呼び込むことができ、その力を組織のエネルギーに変えていこうという企業側の勝算があるわけです。

男性社員にとっては近視眼的にはワーママの制度は理不尽に思えるかもしれませんが、奥さんやお嬢様、お孫さんなどの代にまでこのような柔軟な働く環境が広がっていけば、間接的にご自身にも利益が帰ってくるわけですよね。男性自身の働き方を変えるきっかけにもなるかと思います。

と、このような日頃思っていることをお話して、自分のような立場の者がこのような経験をすることにきっと意味があると思っていることをお話ししました。

上の子が先日4歳になり、怒濤の生活も五年目に入ったわけですが、ようやく頭が落ち着いてきてこんな話もできるようになってきたなぁ、と内心ホッとしました。自分自身が少しづつ周りを見渡しながら以前のように働く感覚を取り戻しつつあると感じる今日このごろです。

 

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