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ビジネススクールって何を勉強するの?

学校によって違うけど、1年目はコア(必須科目)で統計、戦略、会計学、経済学、ファイナンス、マーケティング、加えてInnovation、ESG経営(環境問題などのサスティナビリティ)に関するもの、Emerging Markets (インド・中国などの新興市場)について全員で学び、2年目はエレクティブ(選択科目)で興味のある分野を深めることができました。

今日はビジネススクールで何を勉強するのかについて書いてみたいと思います。同じ大学でも、その年にどの教授がクラスを持つのか、あるいは特殊なクラスだと教授の異動で開講されたり、されなかったりします。オックスフォード大学のサイードビジネススクールの場合、1年目と2年目は全く違うカリキュラムになっています。一年目はコアと呼ばれる必須科目、二年目は主に選択科目を勉強します。

一年目のカリキュラム

一年目の必須科目には次のようなものがありました。入学してから月に一度1-2科目づつを受講し、毎月リサーチペーパーを提出する必要があります。下は全てIndividual Assessment といって個々人に書いたものを大学に提出して評価を受けます。書く分量は、おおむね3000 Words程度、A4シングルスペースで15-20枚です。最初の頃は字だけで埋めていたのですが、そのうち表紙をつけたり、前のクラスで習ったチャートや参考文献など山ほど盛るようになり、どんどん見栄えのするペーパーを出せるようになった気がします。(この辺りはビジネススクールっぽい点です。Marketing専門の人が書くペーパーは専門誌のようでした。もちろん大切なのは中身ではあるのですが。。)

  • Analytics
  • Global Rules of the Game
  • Macro and Micro Economic
  • Leadership Fundamentals
  • Strategy
  • Technology and Operations Management
  • Marketing
  • Business Finance

下は、一年目のグループプロジェクトでした。GRGはインドのムンバイのスタディツアーに参加し、GOTOはOxfordで授業を受けて、毎年異なるテーマ(わたしたちの時は「Climate Change」)に従ってグループごと位にプロジェクトを決め(わたしたちのプロジェクトは「Single Use Prastic」)、最終プレゼンで成績優秀者が学内の大会に選ばれるという流れでした。これはExecutive MBAとMBAが合同参加するのですが、時間のあるMBAクラスの方が中身の濃いものをつくれる一方、EMBAは実際に仕事を持ちながら通うので、事業主などは実際のビジネスで検証したり、実地検証したりしていました。ちなみに、ファイナリストに選ばれた人たちは、スペシャルゲスト(わたしたちの時はアメリカ元副大統領のアル・ゴア)が参加し、激励の言葉をかけてくださいました。

  • Global Rules of the Game (GRG) – India Module
  • Global Opportunities and Threats (GOTO) Project
  • Business in Emerging Markets – China Module

二年目のカリキュラム

二年目は選択科目一覧の中から6科目(6クレジット)選びます(ハーフクレジットのものは二つ履修する)制です。私は下を選びました。

  • Corporate Valuation
  • Strategy and Innovation
  • Corporate Turnaround & Business Transformation
  • Merger & Acquisition, Restructuring
  • Fintech: Present and Future
  • Entrepreneurial Finance – Palo Alto Module

下は、選ばなかった選択科目ですが、コロナ禍でオンラインでなければ取りたかったのは、Business History(Oxfordの街中を歩き、博物館、美術館、古い建物やセラー、地下室など歴訪するというクラスで、古くは天皇陛下も留学時代に履修された名物クラス)と、Negotiation(交渉術)です。

  • Identification, the art and science of separating causation from correlation
  • Business History
  • Negotiation: Strategy & Practice
  • Behavioral Finance
  • Real Estate(ハーフクレジット)
  • Scenario Planning(ハーフクレジット)
  • Inclusive Business in Africa
  • Artificial Intelligence for Marketing – South Africa Module
  • Private Equity

さらに、二年目にも下のようなグループプロジェクトがありました。二年目になると、クラス全員(60ー70名)で会うということは減り、30名前後の選択科目で一緒になる人とほとんど合わない人がでr的たりします。ただ、グループプロジェクトがあるおかげで、クラスメートと会う機会はそれなりにありました。

  • Government and Ethics
  • Entrepreneurship Project (EP)

上に太字で書いたのが、4つの海外モジュールです。インド、中国(深圳)は必須、パロアルトと南アフリカは選択制です。

コロナによる影響

わたしたちのクラスは授業開始後半年でコロナ禍によるオンライン化になって心まったため、物理的な集まりから生じる刺激や楽しさは半減してしまいましたが、オンライ授業に切り替わったことで、一つ一つの科目はじっくり見直したり、移動の時間が少ない分を勉強に充てることができました。後は、なによりも未曾有の事態に直面した時のクラスメートの反応や大学側の対応など、そのときにしかわからない不確実な状態の中で人の振る舞いを目の当たりにできたことはとても学びが多かったように思います。コロナによる渡航制限のせいで中断してしまった海外モジュールは、講義だけが予定通り行われ、渡航制限がなくなってから、大学側がサイド主催してくれるという合意になっています。