Oxford EMBA で任意開催された女性サロン

大学から紹介されて最初に会ったオックスフォードの卒業生は現在アカデミアにいる方でした。いろいろ話しているうちに、女性が結婚によって氏を変えることがどれほどマイナスなことか(学会では論文に自分の名前を載せるので検索数などが変わる)という話になったことを覚えています。

博士や教授になるといろいろと大変なんだな。。正直そんなレベルで話を聞いていた自分がいたのですが、いざ願書を提出する段になり、昔の大学から発行される卒業証書と成績証明が旧姓ででてくる問題に直面。

この場合、古い書類は旧姓のまま取り寄せ、戸籍の翻訳などを大学に送って同一人物のものと認定してもらう方法うと、大学側のシステムを今の使命にアップデートしてもらう、という方法があるかと思います。私の場合、願書のプロセスが滞りなく運ぶことを優先して、後者の方法を選んだのですが、学士をとった日本の大学と、修士をとったアメリカの大学の対応があまりにも違い、一方は思わぬ時間がかかったので一筆しておきます。

アメリカの大学には、HPから成績証明書をリクエストして、クレジットカードで支払いを終え、備忘欄に新しい氏名への変更を依頼しました。その後、新旧のパスポートコピーを依頼され、PDFで提出すると、その日のうちに成績表を願書提出先の大学に送ってくれる確認が取れて全て終わりました。

一方で日本の大学は、まず支払いをするにあたり郵便小為替しか受け付けないということだったので、紙の申請書を印刷して郵便局に行き、郵送で依頼して待ちました。また戸籍謄本の期日が切れていたので、一旦古いものを出して謄本を再申請。こちらも区役所宛に郵便小為替での処理が必要でした。大学からは電話がかかってきて、英文の成績書を発行するにはしばらくかかるということで、待つこと数週間、無事に成績表は発行されましたが、海外の大学への直接送付は行っていないということで、厳封の上、私の手元に送られてくる始末でした。(2部発行してもらい、1部は私が開封してスキャン。厳封のものはその後面接の時に学校に手渡しました)。

このプロセスにはかなりイライラきました。アメリカの大学がオンラインで1日で完結できるところ、日本の私大はなぜ二週間も三週間もかかるのか(ちなみに国公立だと成績表は無料のよう)。もしかしたら私の大学だけ特別遅れているのかもしれませんが、ただでさえ時間との戦いなのに、こんなことで戦力を削がれるなんて。

考えてみれば当時、Covid以前の非デジタル列島ニッポンでは、学校の提出物や支払い、行政手続きなどなど、全てが嫌がらせのように「お母さん」の時間を無尽蔵にあてにし、善意と自己犠牲によって成り立っていることが本当に多かった・・。

まぁでも、今もそんなに変わっていないとも言えますね。先日、ブロックチェーンのスタートアップが日本からシンガポールに鞍替えした話をニュースで読みましたが、その方曰く「日本ではスーツに革靴をはいて42.195キロを走らなくてはならないから」とうことでした。そう、一つ一つは大した負荷でなくても、最低のフィンテックと鎖国状態のインフラだと戦えないよね、と激しく同意。

そんなわけで、旧姓変更の手続きは良い例ですが、こんなところにも女性の足を引っ張る要因がありますので、願書の準備には早めの準備を心がけましょう。