MBA体験記をまとめて掲載中。向こう二週間ほどは関連記事が続きます。

前回に続き、MBA取得にかかるお金の話を続けます。

MBAの軍資金の集め方は人それぞれです。計画的に貯金する人もいれば、遠回りをしてでも企業スポンサーを目指して就職したり、NGOなどのルートで機会を伺う人もいます。合格を目指しながら奨学金を6本志願して全て断られたけれど、合格をもらった途端、7本目にスポンサーがついたというハーバード生がいました。こういうガッツは実際のビジネスでの資金繰りにも必要ですよね。不確実要素が高い状態で、報われるか報われないかわからない努力ができることの証明かと思います。

実はビジネススクールの願書というのはとてもよく考えられていて、それぞれの学校が聞いてくる質問に自分の人生のストーリーを載せて、自分の底力やポテンシャル、どんな大きな絵が描けるのかというビジョンを示せるような設問になっています。多くの志願者が大学側が提示するGMATやTOEFLのスコアメイクに注力しますが、自分のユニークさを大いに伝えて、自分が卒業生としてどんなふうに新しい社会を作る担い手になっていけるのか、この部分の熱量がとても重要だと思います。そして資金調達の手法も含めてこれまでの人生を積極的にアピールすべきと思います。

自分がこれまでどんな仕事をして、どういう風に社会と関わってきたのか。資金計画がスムーズな成功したエリートなのか、あるいは手元資金に欠く事情があるとしたら、それはなぜかなのか。それは人よりもハンデを持った生い立ちかもしれません。今の状況が不利であればあるほど、強固な意志と不動の努力がないと何とかならないわけで、そこには良いストーリーが生まれそうな気がします。さらに奨学金の申請では恵まれない条件の人が有利になります(そのことを戦略的に伝える必要はありますが)。

Oxford Said Business School

補足ですが、私がしきりに母子家庭だとかワンオペだと書いているのは、環境的に教育や自己投資に不利な立場に置かれている人(自分の属性でもあればもっと不利な人も沢山いる)にもこういう選択肢があることを知ってほしいと思っているからです。MBAプログラムは次世代のリーダーを生むプログラム。ビジネスリーダーは多大な人事権を持ち、経営資源の配分の決定権があります。これをエリートだけのものとしてしまうと格差のある社会が固定化してしまうため、有名大学はどこもこの危機感を募らせています。家庭に恵まれなかった人、社会的養育下に育った人、病気や障害でうまく人生が生きれてこなかった人、メインストリームでない人を引っ張り上げることこそが、エリート校のやるべき仕事だと思います。(授業料のことなどは見る人にとっては目玉が飛び出るかもしれませんが、本当のことなのでありのままを書きました。チャレンジしてくれる人がでてきますように)。

では、次回は実際の願書の作成プロセスについて紹介します。