先日、ブログ復帰への想いを綴ったばかりですが、この背景にある問題(社会問題でもあり、わたしたちの生活に密接した女性や若年層の生きづらさに直結する問題)について、もう少しお話ししたいと思います。

ここ30年ほど経済が停滞している日本では、たまたま生まれ落ちた場所、家族、親といった環境によってそこから抜け出せない無限ループのような貧困連鎖が静かに進行しています。現在の日本でのひとり親世代の貧困率は53%、さらに子どもの7人に一人が貧困状態におかれるという目を伏せたくなるような現実があって、社会的養育下に置かれる子どもたち、自立支援を必要とする若い人たちにとって希望を抱くのがとても難しい状況だと思います。

そしてこれは、今たまたま豊かな暮らしをしている人にとっても他人事ではなくて、自分や子どもたち、またその子どもたちの世代を考えた時に、病気や離職、離婚など、ちょっとしたきっかけで誰しもが転落してしまう可能性があります。

より身近な問題としては、警察や福祉が介入するレベルではない一般家庭の病理というのも相当深刻に見受けられます。不適切な生育環境下に長く暮らしたことが原因で、精神的に大人になりきれていない人がいたり、社会での生きづらさを感じている人が多くいること、そのために仕事が続かなかったり社会的制裁を受けたりして、人生がうまくいかない人が大勢います。しかもそれはその個人だけを責められる問題ではなくて、多くの場合は世代連鎖したり親同士が共依存になっていて、苦しみや悲しみが繰り返される負のスパイラルだったりします。犯罪とまでは言えないまでも、先進国特有の教育虐待や歪な親子関係によって生じる不適切養育下で育った人は思いのほか多いのではないでしょうか。

行政サービスや非営利団体の手の届きづらいところで生活苦に喘ぐ人たちの何と多いことか。これがGDP世界三位の先進国日本で静かに進行している貧困率の上昇の姿なんだ、と今更ながら当事者意識を持って日本の貧困問題に向き合う時間が過ぎていきました。もちろん当時の私は、どうしようもなく疲れて意気消沈しており、自分と家族のことだけで身動きもとれない現実は何も変わらないのに、なんというか一段階ワープしたところから自分たちの状況を俯瞰できたことで、なんというか自分がやるべき役割が見えてきたように思いました。

こうした生々しい現実について身近なことも含めてかなり葛藤した末に、一つには社会起業を目指したい(自分も何か貢献したい)という思いと、もう一つには子どもたちがまだ柔軟な心を持つ間に国際的で多様な経験をさせたい(日本で縮こまりたくない)という思いがあってこの機に移住を決めました。キャリアと家庭の両軸が上手く合わないとこのような決断は正直難しかったように思いますが、色んな意味で自分の抱えていた個人レベルの生きづらさを昇華させるためには環境から変える必要があると感じました。結果、そうして良かったと思っています。

「ジリ貧の日本で静かに広がる経済格差と貧困率の高さ。。これを社会起業でなんとかしたい、社会的養育下に置かれた子どもたちやその親に救いの手を差し伸べる社会を実現したい…。そしてこれはグローバルレベルで起こっている問題でもある」。こんな大それた想いを胸に出願し、その後はとんとん拍子に話が進んで子連れ留学するも、途中でコロナ禍に見舞われて軌道修正を繰り返しながら、何とか修士課程を終了することができました。ようやくイギリスで起業の準備が整い、本格的に活動を始めたのが2021年半ばとなりました。

ふーん、それでスタートアップをやることにしたんだ。

そう。1日も早く軌道に乗せたいので、HMD(このブログ)も収益化を目指すことにしました。読者の方には、広告が増えて読みづらくなってしまいごめんなさい。

それにしても、ネット社会で超有名人のひろゆきさん、こういう発言を権力に向かって堂々として偉いと思います。ワーキングマザーが必死で子どもを守り、育てている日本の現実には根深いオヤジ文化があり、オヤジ化した女性政治家がいるのだと思うと涙がでます。