FAMILY / ファミリーのこと

Poor fertility arguments by Japanese politicians / 少子化を巡る日本の政治家のズレた意識

On a return flight from London, I grabbed a Time magazine. On the first page, the Deputy Prime Minister, Taro Aso, was cited for his notorious comment about Japan rapidly aging with sharp decline in the birth rate: ‘there are lots of strange people who say the elderly people are to blame, but that’s wrong. The problem is those who do not have children’.

Such reckless comments have been repeatedly made on fertility arguments by Japanese politicians, male and female, young and old. In 2007, Hakuo Yanagisawa, the Minister of Heatlth, Labour and Welfare at the time, called women in child bearing age ‘machines to bear children for the nation. In 2018, a congress woman, Mio Sugjta, claimed ‘tax money should not go into LGBT couples who are not ‘productive’.

What are these people thinking? We really have to cast our votes wisely to drive the stupidity away, because this is utterly embarrassing. As a mother of young children, I feel like keep them away from the bias such as a woman being a machine to have a child and LGBT being unproductive. If we are ‘producing’ crazy people with crazy bias, the whole idea is very unproductive.

この間イギリスからの帰国便でふと手に取ったタイム誌に、日本の少子高齢化問題にからむ麻生大臣が取り上げられていました。「歳をとったやつが悪いみたいなことを言っている変なやつかいっぱいいるが、それは間違い。子どもを生まなかったほうが問題なんだがら」というあの発言です。

10年以上前の柳沢厚労大臣の「女性は産む機械」、昨年の杉田議員の「LGBTは非生産的」といった失言が今も昔も、老若男女問わず、少子化問題を巡って耐えません。国の人口が減ることの解決策を出産可能年齢の女性に押し付けても、矛先をLGBTに向けても何も解決しません。

問題はこんな無味乾燥な価値観の中で子どもを産み育てるということに、二の足を踏む人が多くいるということです(そして、その躊躇はあながち間違っていなかったりする)。日本には軍国主義的な富国強兵策が未だに残っているようで、個人の生きやすさや個性を大切にしたい多様な社会を作ることが必要なのに、真逆で未成熟な議論が目立ちます。

職場の日系カナダ人が、「日本では女性の権利が低すぎて、ここでは子育てできないと思う」といって2年前に娘を連れてイギリスに越してしまいましたが、私にもその気持ちがよく分かるようになりました。日本で女性が子どもを持つということは、まさに「子育てマシーン」になることにサインアップしたことと同義です。そしてその偏見は、女の子が小さい時から刷り込まれ、日常の様々なシーンで女の子が羽ばたく機会をもぎ取っているように感じます。

大臣や議員の失言にも腹立たしさを感じますが、むしろ私が長年悩まされてきたのは、身近な昭和世代の偏見です。親世代、学校の先生、近所の人、通りすがりの人等。子どもを産んでおきながら仕事も続けるのは無責任だとか非道だという批判に始まり、日常的にほぼ全ての子育てにかかる負担は女性である私の双肩にのしかかっています。職場で戦うエネルギーを残して日々を送るのは至難の技で、正直、「子育てって辛い!」と思わない日はありません。

では、なぜそんな風に思ってまで働くのか?

それは仕事は自分の夢であり、生きがいであり、自分自身だからです。子どもができたことを理由にやめるわけにはいきません。そして自分の娘が母親になる頃にはもっと開かれた時代になってほしいと願う、という理由もあります。

アメリカとイギリス、私が知る社会では上は当然のことなんですが、日本では「欲張り」とか「子どもがかわいそう」と言われるのはなぜなのでしょう。

家庭を守る上で欠かせない存在の「お母さん」に皆が寄りかかり、母親が自己を無にして便利な存在でい続ける時代はそろそろ終わらせないといけません。お母さんの他に、お父さんもいるし、おじいちゃんやおばあちゃん、近所の人たちやお友達もいます。お金を払えばシッターさんも雇えます。

女性が子どもを産んで母親になり、自分のやりたいことも追求できる世の中にならないと、少子化はストップしません。女性のことを便利な存在としてしか見れない国は、当然ながら衰退します。そんな国には魅力がないから。

東大→ハーバード→オックスフォードと進学し、今アカデミアの世界でバリバリの知り合いの女性は、かつて色々悩んで独身の道を選んだそうです。ところが海外ではいとも容易く女性が結婚も子育てもキャリアも手に入れているのを目の当たりにして愕然としたと言っていました。こんな優秀な人が沢山子どもを産む世の中になったら、きっと国力も増すことでしょう。

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