この季節になると、ワーキングマザーの方から子供を幼稚園にやりたいが、(保育園と比べると)ハードルが高いような気がする・・という悩みをよく伺います。

実際に保育園から幼稚園という切り替えを経験して早一年半が経ちましたが、幼稚園に入るという現実になったシナリオと、仮にそのまま保育園に通っていたらとという架空のシナリオについて考えた時、それぞれ得るものと失うものがあるような気がしています。

まず、子供を幼稚園に入れるたことのプラス面について。

  • 幼稚園という教育の場に三年間通うことで固定のお友達(同級生)ができて共に成長し合える仲間ができた
  • 私立幼稚園の同窓会は継続的なネットワークがあり、保護者同士の結びつきが強い
  • 選んだ幼稚園がキリスト教の学校なので、礼拝の習慣がつき、人のために祈ることを覚えた
  • 専業のお母さんらの子育てのこだわりを目の当たりにして学ぶことが多かった(過保護だと感じることも多々あり)
  • 幼稚園は子どもにとってのパラダイス。お弁当も、昼下がりの降園時間も全て子どもが主体
  • 保護者同伴の季節のイベントが多くて子どもはとても楽しそうにしている
  • 母親が仕事を持ちながらでもなんとか幼稚園通いが出来ることが分かった(苦労も多いがやってみてよかった)
  • 周りの保護者が教育熱心なので、小学校準備の情報が豊富
  • 否が応でも子供中心の生活になるので、親として反省したり勉強しなければならないことに多く気づく

ワーキングマザーとして、子どもを保育園ではなく、幼稚園を選んだことのマイナス面について。

  • 金銭面の負担が大きいこと(シッタ-、午後の保育所(民間のため高額)
  • 年の近いきょうだいがいる場合、保育園だと朝夕の送迎を一箇所にまとめることが可能だが、幼稚園だと二箇所などを回ることになる
  • 幼稚園の行事予定のタイミングが遅い(年間予定を配るところもあるが、ひと月前にしか公開してくれない幼稚園もある)
  • 保護者の参加が求められるイベントが多い(母の会、遠足、学芸会、運動会、クリスマス会、お誕生会などの各種行事)ため、仕事を抜けることが増える
  • 上のような時間的な負荷が、仕事をしていくうえでの大きな負担となり、職務上の信頼関係に悪影響を及ぼすリスクがある(あるいは離職する人もいる)

もし、子どもが3歳から6歳の三年間、保育園に通うことになっていたら、一言で親の負担は圧倒的に軽くてすんだだろうと思います(金銭的、時間的に)。

保育園のサポートがないと職場への完全復帰は難しい人の場合、保育園は現実的な選択肢だと思いますし、実際のところ、我家の場合は幼稚園に入れた年少の一学期は日中の送迎に母親である私が向かう必要があり(子どもが大泣きしたので)、そのために数ヶ月は仕事になりませんでした。この点、そのまま保育園だったら親子ともの情緒が安定した状態で3歳の一年を過ごせた可能性があります。

また、東京都の場合、4歳児の保育料は認可保育園だと月々数万円(補助金差引後)程度です。幼稚園よりも圧倒的に長い時間、保育してくれることを考えると幼稚園という選択肢よりはかなり割安です。幼稚園に通ったらかかるお金を習い事に回すなどして、保育園での教育的な不足を補う方法もあるかと思います。保育園から小学校受験をするお子さんも周りにたくさんいらっしゃいました。

実際に幼稚園に子どもを通わせているワーキングマザーの先輩に聞いたところ、「幼稚園は苦行だった」、でも「やりきった感がある」と清々しく仰っていました。諸条件が許すのであれば、幼稚園という選択肢も一度は考えてみる価値のあるシナリオかな、と思います。

我が家の場合、年少の最初の時期は本当に大変で(この辺りのことは幼稚園関連の別記事に書いています)、仕事を取るか幼稚園を取るかという選択に迫られたほどです。娘を幼稚園に入園させるにあたっては仕事を辞める覚悟で臨みました。

子育ては今しかできないけれど、仕事のチャンスはいつでも巡ってくると思ってのことでした。結果的には仕事も続けることができましたが、途中で何度も投げ出したくなるほど時間がとられたり、特に母親の精神的な負担も大きかったので、一概にお勧めすることはできません。

さて来年の春は息子が幼稚園に入りますが(今秋の考査に向けて絶賛準備中)。上の子にしてあげたことは下の子にも同じようにと思ってしまうのですよね。。

外から見たら、幼稚園ごときでいらぬ苦労を背負い込んでいるように見えることかと思います(汗)。