海外の銀行口座のメンテナンス

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過去に海外に留学や長期滞在した人なら現地の銀行に口座を開設したことがあるかと思いますが、帰国後も海外口座を持っていると便利なことがあります。

例えば日本の銀行に外貨口座を開けた場合、外貨を出し入れする度にお金がかかります(ファイナンシャルチャージ、リフティングチャージなど)。でも、現地の銀行に一定の残高を残しておくと、その国に旅行に行ったときなどに、現地のATMでキャッシュが引き出せてとても便利です。多額の現金を持ちこむ必要もなく、クレジットカードのキャッシングフィーがかかることもありません。

これまで日本にいながら上のメリットを享受することができたのがシティバンクでした。シティは世界中に支店を持っているので、日本でシティの口座を作って円を預金しておけば、海外旅行先のATMで現地通貨での引き出しが可能。日本にもシティがあるから海外口座はそろそろ閉じようかと考えていたところ、シティバンクが個人向け事業の撤退を発表したので、仕方なく海外口座はキープすることに…。

そんな折り、海外の銀行からこんな連絡がきてしまいました。「あなたの口座は一定期間、取引ありません。向こう60日以内に下のいずれかのアクションを取らない場合、放棄されたものとみなして州に没収されます」

ガーン。「以下のいずれか」とは、預金あるいは引き出し、書面で銀行に通知、銀行指定の用紙に記入して公証役場で証明を受けたものを銀行へ送付するというもの。

早速銀行へ電話し「こんな恐ろしい手紙が送られてきたけれど、口座はアクティブだから決して閉じてないように」とお願いし、「預金の引き出し」には銀行カードのデビット機能を使うことが含まれるということを確認して、ネットショッピングでお買い物、その上まだ心配だったので、銀行宛に一筆書面で連絡を取りました。

間一髪…。ちなみに上の連絡は以前の住所に送られたものが転送されて来ていて、そういえば住所変更していなかったことを猛反省しました。

ちなみに電子送金が流行らないアメリカの場合、小切手が使えるチェッキング口座(Checking account)を開設するのが一般的で、一定の預金残高をキープする代わりに小切手を切ることができます。

この辺り日本とは大きく事情が違っていて、仮に何かの支払いに手形を切られたら「えーっ、これを銀行に持ち込んで現金化するの?面倒くさーい。電子振込みにしてよ」と思いますし、「毎月の光熱費の支払いの度に毎回チェック切ってください」と言われたとしたら、「自動引き落としにしてよ」と言いたくなるところです。

でも日本ほど信頼のおけない金融事情の中では、自動引き落としなんてやりたくないし、振込情報として口座情報を渡すことすら危険なことに感じてしまいます。そんなこともあって、アメリカでは今だに古臭い小切手をつかうという商習慣から足を洗えないのかもしれません。

そして上に話を戻すと、仮に小切手を全くきらなくても一定の残高要件に見合わないと、毎月数千円の口座維持費が引き落とされてしまうため、最低一万ドルとか、二万ドルを預金しておかねばならす、仮に州に没収された場合、その金額が丸損となってしまいます。

アメリカでは税金の支払いから光熱の支払いまで日常的に小切手を切りますが、日本にいるとその必要がなく、ついつい米口座を放置してしまっていました。もう少し子供達が大きくなったらまた遊びに行きたいし、そのときに口座を開けるのも面倒…というのがキープしている理由でしたが、定期的に取引をしないと、強制閉鎖と財産没収というリスクが隠れていたわけです。

預金、退職金基金、投資不動産など海外資産がある場合、一定のメンテナンスが必要です。もし自分が認知症になったり、年齢と共にもし英語力が衰えてきたら、海外分散も難しくなるなぁ、と感じました。

 

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