Japanese Graden in Arboretum, Seattle
Skagit Valley Tulip Festival in Seattle
Chihuly Glass Museum
One of the best things that has happened from keeping this blog was to get connected with wonderful people who I never met but feel so close. Shoko san has been a great supporter and contributed beautiful pictures, warm feedback, and even shared her personal experiences and thoughts as to what it is like to be a working mom in Seattle. She has sent in the above beautiful pictures and the following report with her observations as a working mom in Seattle.
ブログを通じてまだお会いしたこともない方々との素晴らしい出会いがいくつもありますが、その中の一人がシアトルでワーキング・マザーをされていて、心のこもった感想や美しいお写真をお送り頂く祥子さんです。あまりにもきれいなお写真だったので、ぜひブログに載せたいとお返事をさせて頂き、そのついでにシアトル特派員としてアメリカの保育事情などをシェアして頂けませんか?とお願いしてみたところ、私の無茶ぶりを快く引き受けて下さり、下のようなレポートを頂戴致しました。
アメリカでのワーキング・マザー事情は聞きしに勝るシビアさ(特に経済力が必要となるという点で)のようですね。全てにおいてセフルヘルプ(自助努力)の価値観が先行するアメリカでは、持つべきものを持っていないと家族を守っていけないということなのかしら、と思います。東京では保育園の待機児童問題を解消せよと杉並区あたりのママさんが区役所前で抗議をされていましたが、アメリカのママさんからみたら「政府に頼る?何眠たいこと言ってるの?」というような温度差かもしれません。
特に「私自身もよく感じるのが、仕事がしたいからデイケアを使っているのか、デイケアを使うために仕事をしているのか、境界線が微妙になってくるなぁ、ということです(笑)」というコメントには激しく同意してしまいました。
以下、シアトルの祥子さんによる特派員レポートになります。是非とも、ご一読を!
「アメリカ・ワシントン州のシアトルでワーママ生活をし始めて、今一年三か月が過ぎようとしています。日ごろから、Happy Mommyさんのブログを拝見したり日本の友人からの話を聞いたりするにつけ、日本で子育てをしている皆さんは本当に頑張っていらっしゃるなぁー と尊敬している一読者です。今回はこちらのワーママ体験談、特にこちらでの小学校前の保育手段についてご紹介させていただきたいと思います。
『保活』という言葉が示すように日本の皆さんも同じような状況であると理解しているのですが、こちらでも、子供が産まれるということが分かった時点で『デイケア』探し、『ナニー』探しが始まります。こちらの産休は会社、団体ごとに期間が異なっており、産後6週間、8週間、長いところでは12週間が有給扱いの産休として与えられています。申請すれば、規定の有給期間よりも長く休暇をとることが出来ますが、その場合は有給としての扱いにはならないため、多くの人が規定期間で仕事に復帰することを選択します。そのため、妊娠がわかるとすぐに、そのおよそ一年後から利用することになるデイケアもしくはナニー探しが始まります。
私の場合は、いくつかの選択肢の中から最終的に通勤途中にあるフランチャイズのデイケア(ほかの州や市にもあるデイケア)を選ぶことになりました。シアトルには日本語で生徒と接してくれるデイケアも二つあるのですが、競争率が非常に高く、またゼロ歳児からの保育を行っておらず(一歳児から)、産後12週間で復帰したかった私の条件に合わなかったからです。旦那さんも、会社から育休として4週間の休暇が与えられているために、4か月目は旦那さんが一か月間家で娘のお世話をしてくれて、生後5か月からのデイケア生活が始まりました。 そんなに小さいころからデイケアに預けることは非常に心苦しかったのですが、こちらでは産休の期間が短いためほかのお母さんたちも同じようなタイミングでデイケア生活が始まるため、ゼロ歳児部屋のお母さん同士で励ましあったり情報交換をしながら少しずつ慣れていきました。
もう一つの選択肢としては、ナニーという選択肢がありました。日本と大きく違うなと思うのは、アメリカではナニーの活用が浸透しているところです。ナニーの場合はそのフレキシビリティが最も大きなメリットとしてあげられます。例えば仕事が少し遅くなったりしてもナニーが滞在時間を延ばして家にいてくれると思うと、少し融通が利くという点があります。また、ナニーによっては最小限の家事も行ってくれる人もいるということで、お掃除や食料品の買い物、また食事の用意もしてくれるナニーもいるそうです。 ただ大部分のナニーは「子供の世話」だけをするという取り決めで子供のこと以外は触らない、というふうにきっちり線引きをする人がほとんどだそうです。またナニーによっては家へ通ってくるナニー、また住み込みのナニーや、Au pair – 提携するエージェンシーを使って他国からナニーを採用する仕組み – を利用するケースもあります。
それぞれの選択肢を検討したうえで、自分たちの生活パターンに最も合った決断を下すことになりますが、やはり費用も重要な要素です。私の住むエリア(相場としては高い方だと思います)では、通常ゼロ歳児のデイケアでの保育は1600ドルから2200ドル(私が調べた5つの施設、またほかのワーママからの情報を総合した価格帯です)、ナニーの場合は子供の年齢による費用差は無いようでしたが、一か月の費用にすると2000ドルから2500ドルほどになるようでした。Au pairについては、自分自身が検討していたわけではないので詳細はわからないのですが、ひと月で計算すると1800ドル程度からということでした。ただその場合は住み込みとなるため、家族の一員が増えるという扱いで、諸経費がかかることになるので実際の費用としての算出は難しくなるという点もあります。 私の場合は子供が一人の状況なので最も合理的なデイケアを選びましたが、もし自分に子供が複数いた場合は、ナニーという選択肢も真剣に検討するかもしれません。
いずれにしても、こちらでは多くの人が通常ゼロ歳児からの第三者による保育手段を選ぶしかなく(家族が同居していたり近くに住んでいる場合は別ですが)、どの手段を採っても非常に高額な支出になることは事実です。 私自身もよく感じるのが、仕事がしたいからデイケアを使っているのか、デイケアを使うために仕事をしているのか、境界線が微妙になってくるなぁ、ということです(笑)。ですがこちらでは多くのワーママが同じような状況であるということと、5時などの定時でオフィスを出ることに対してあまり後ろめたく感じさせる環境ではないということもあり、何とか乗り切れています。日本のワーママの皆さんは、通勤途中の保育施設を利用されている方は電車やバスを利用してお子さんと一緒に通勤されていたり、オフィスの雰囲気も定時で帰ることを全面的にサポートしてもらえている感じでなかったり、想像するだけでとても大変な環境だろうなぁ、と思いを馳せているところです。
ただ、つい最近ふと思った事として、私に与えられている娘と一緒に住んで生活できる時間の10%がもう終わってしまったんだなぁと気が付いた時(現在19か月です)に、今出来ることを精いっぱい、毎日繰り返していくしかないんだなぁ、という事がありました。そして、きっと日本のワーママの皆さんも(世界中のワーママの皆さんが)同じ思いで、一日、一日を乗り越えていらっしゃるんだろうなぁと思ったのでした。日々、肉体的にも精神的にもしんどいことが多いですが、一人じゃない、と肝に銘じて頑張りたいところです。」