数ヶ月前にとある知り合いからキャリアパスの相談がありました。
その人は転職を考えているのですが、これまで十数年間にわたってやってきた財務オペレーションの仕事が活かせそうな、面白そうなポジションの提示を二つ受けているということでした。
一つは営業部門にいる特定個人に張り付いてを直接アシストするというアナリストの仕事でファイナンスでも営業よりのポジション(そしてこのポストは新設)。
もう一つは財務部門の中で予算管理やレポーティングなど社内システムやエクセルを駆使していく数字が中心の仕事で(その人は簿記や会計士の資格を持たないので)今よりも下のレベルからのスタートになるそうです。
後者はあり得ないという考え方もできますが、お給料をもらいながら新しいスキルを稼得できると思えば、アリだということで、全く異なる二つのポジションに心が揺れているそうです。
どちらもやりたい範疇に入っているけれど違うからこそ迷ってしまう・・・そんな話でした。
結局は何をやりたいのかに尽きるかな、と思いますし、二つを比べると迷い続けるので、これだ!と思うものに出会ってから動いても遅くない気がします。
まぁ、でも客観性ということで考えてみると、下のことが言えるかな、と思いました。
最初の営業よりの財務ポジションだとストレスも高そうだけれど成果も分かりやすそうで、働く相手や上司との相性が良ければこれまでの経験を活かしてキャリアアップが図れそうです。
新設ポストであることのリスク(将来性が未定、場合によってはマネージメントの決定でポスト廃止もあるかもしれない)とベネフィット(前任者と比べられることがない、自分でそのロールを切り開いていける)にも考慮が必要でしょう。
後者は安定的な財務ポジションなので、地味でルーティンな仕事かもしれないですが、社内から突然なくなる可能性は低く転職する時には履歴書に載せることのできるスキルになります。
最近、その人にその後の展開を聞いてみると、とてもピンときた第三のオファー提示があったということで、迷わずにそれを受けたということでした。
新しいボスというのも私も知っている人格者で、この話は受けて正解!と思えました。 そう、決まる時にはピンとくるものです。
あれこれ悩む時ほど、選択肢のどれにもピンときていないということなのかもしれません。
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