パワキャリ婚、教育費はいくら必要?⑤

さて、これまで数回に分けて教育費について思うところを書いてきましたが、ふと今年の年明けに経営者集会の場で紹介されたとある会社社長の方の言葉が頭に浮かんできました。

名前を聞けば誰しもが知っているような大手家電メーカーのCEOいわく、「今から20年後を予測する上で1つだけ確実なことがあります」と。

「それは、20年後の世の中が今私達が予想するものとは違っているということです。うちは今は家電を作っていますが、20年後には自動車を作っているかもしれません」とも。

上の言葉を聞いて、そのまま子供の教育をめぐる心構えにも通じるところがあるなぁ、と私は勝手に感じてしまいました。

企業であれば売上や店舗数など数字の成長、子ども教育であればより良い学歴、より良い仕事を目指すのが分かりやすい中長期の目標設定だったりしますが、さすがに想像することさえ困難な長い時間軸を相手にした時、現時点では想定できないようなことが起こるころは避けられないと思われます。

上の社長さんの言葉は、その時にいかようにも対応していけることこそが新しい時代を生きていくための鍵だということでしょう。

これを自分達の子供に対する教育問題に当てはめたとき、職業専門家たちが予測しようとしてもしきれない20年後の世の中に世間一般の素人の親たちが一体どうやって自分の子供に生きていくための準備を整えてやれるのでしょうか?

子供の教育費の問題は、親が長期的に多大な経済負担を追うことになるあまり、ついついお金の問題、家計の問題という側面からとらえがちですが、ここは一旦、今までお話してきたことを手放して考える必要がありそうです。

教育費という支出にフォーカスすると、私たちは投資効果を求めるようになります。

そして、まじめに将来のことを考えれば考えるほど、受験や就職といった目標設定をしてしまいます。

そういったゴールセッティングはベンチマークとして利用する分にはとても有意義だと思うのですが、その背景にはもっともっと大きくて目線の高い理念のようなものがあって欲しいという気がします。

どんな大人になって社会に関わっていってほしいのか、

次の時代を主体的に生きていくことができるのか・・・。

こんな禅問答のようなことを日頃からあれこれ考えておくことで、「想定外」の時代に突入したときに子どもや家族を引っ張っていくための備えになるのではないかと思います。

さらに、子供の将来を考えて多大な教育費投資をしたとして、仮にその子供が物心のついたときに大学受験をしないと決めたとしたら、それはその子に対する教育が失敗した(コスト>ベネフィット)ということになってしまうのでしょうか。

そもそも、教育にリターンを求めるとした場合、私達は何をどう評価すれば、価値のあるリターンを得たと確証することができるでしょうか。

・・・答えは色々あっていいと思いますが、こんなことも今から考えておきたいものですね。

と、偉そうな事を書いてしまいました。

私もまだまだ勉強中の身なので上から目線で皆様にお話するつもりはありません。ですが、なぜ上のようなことを書いたかというと、「財務的な考え方」というものを中心にお話してきたことの締めくくりとして、財務の位置づけといものを明確にしておきたかったからです。

それは、財務や家計というものの位置づけがあくまで補佐的なものでしかなく、お金勘定が先頭に立って何か重要な意思決定が進むわけではないということです。

会社であれ家族であれ、夢や目標を達成するためにはどうすればいいか、より良い人生を手に入れるためには何をすればいいのか、などということを一緒に考えて行動に移していくというそんなプロセスにピッタリと寄り添っていくのが財務的機能であり、お金のコントロールというものなのです。

自動販売機にコインを入れると商品がでてくるようには「あなたのケースにふさわしい財務分析結果はこれです!」と切れ味爽やかな答えを出せないのがもどかしいのですが・・・。

もちろん、その場その場はある程度の数字の目安や手がかりを見つけることはできますが、時間の経過に伴って、財務判断を取り巻く環境がどんどん変化していくので、これがベストアンサーだ!と思えるものでも常に見直し続けないといけないということが言えます。

ひと月前のベストアンサーはすでにベストではなくなっているというようなことが頻繁に起こるので、状況や目指すものをすりあわせながら、微妙な舵取りをしていくというのが財務アプローチの妙となります。

ですからご自身やお子さんが目指すべきものを守り、想定外の事態が起こった時に冷静にいられるためにはどうすればいいのか、というようなことを常に常に考えながら軌道修正をしていくアプローチこそが家計運営のあるべき姿なのではないか、と私は思っています。

いくら会社の財務を扱う仕事をしていても、自分の子供に教育費を一体いくらかければいいんだ・・というような悩みは尽きません。

その理由は私達が親だから、だと思います。子どもたちに愛情を感じれば感じるほどにお金には糸目をつけずに教育を与えたいと思ってしまう自分がいる一方で、そこにセーブをかけようとする冷静な自分がいたりします。

これから、私自身もあれこれ考えながら、自分の子供の教育問題に取り組んでいきたいと思います。

 

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