バイリンガルの頭の中

先日、保育園に娘を迎えに行くと、保育士さんがいつものように娘の様子を伝えてくださって、「なぜだか今日は Good Job! を連発していましたよ(笑)」。

そんな言葉いつ教えたっけ・・?とふと考えて思い当たったのが、録画して繰り返し見せているキッズイングリッシュの番組(「えいごであそぼ」http://www.nhk.or.jp/kids/program/eigo.html )でEric というミュージシャンのお兄さん(?)がギターを片手に数人の子供たち数人に英語の歌を教えて、歌い終わると、親指をたてて Good job! と繰り返すシーン。

子供って、流しっぱなしのテレビ番組からも言葉を吸収するのですね。

周りのバイリンガル家族を見るにつけ、うちも家庭では英語環境にしてみようか・・・などと時々チャレンジしますが、一日のうち午前8時から午後6時までの10時間を保育園という日本語環境で過ごしてくる娘にひたすら英語で話しかけると、せっかく覚え始めた日本語を否定しているみたいでちょっと可哀そうな気がしてしまいます。

昔NYに住んでいた頃、日本人上司に2歳の息子さんがいたのですが、日本語と英語に混乱してしまったのか、当時話せる英語は「オッオー」だけだったという笑えないような話があったり、同僚の娘さんが初めて言葉を話したのは、地下鉄の中で黒人のお兄ちゃんにむかって「Yo! Man」と言った時だったという、苦笑してしまうような話を聞いたことがあります。

キッズイングリッシュに触れると、確かに英語の歌やアルファベットは覚えると思うのですが、言葉として自然に使えるようになるためには、かなりコンスタントに日常生活の一部を英語に切り替えないと難しいなぁ、と感じます(大人でもそうですよね)。

それに近所のインターナショナルスクールに通う子供たち(中高生)を見ていると、バイリンガル教育を追及していくということは、こういう生意気なティーンエージャー時代を覚悟しないとなぁ、などといったい何年先のことを考えているのやら・・・という状況に陥ります。

まぁでも、テレビを見ているだけで単語を拾える頭の柔らかさがあるうちに外国語というものに触れるのは良い機会かもしれません。

考えてみると、娘が通う保育園に何人かハーフ(というかハイブリッド?)のお友達がいて、親が話す日本語以外の言葉も理解しているようですが、この子たちもお家で過ごす時間はうちの娘と大して変わらず、特に外国人のお父さん(このパターンが多い)と話す時間は一日に数時間くらいなんじゃないかしらとふと気づきました。

恐らく、言葉の違いも文法も何もわからない幼少期に複数の言語を教えると、あまり疑問に思わずに直接いろんなものが頭の中に染み込んでいくのでしょうね。

保育園ではこの赤くて丸いフルーツはリンゴといって、おうちではこれはApple というみたいだけど、まぁいいや、みたいな。

大人でも桃色とピンクは同じものをさしていることが瞬時に(訳さなくても)分かるように、一つのものを指すための単語がいくつも共存するようなイメージなんじゃないかと思います。

脳科学おばあちゃんとして有名な久保田カヨコさんいわく、外国語に触れると脳が活性化されるので、脳科学的にみて子供の知育にはプラスの影響があるということです。

ただ、ビジネスの現場にたつ大人から見ると、子供がベビーの時期にキッズイングリッシュを習ったからといって、将来クロスボーダーな場所で職業上のディスカッションができるような英語力の基礎がつくかというと、ほとんど関係ないなと感じます。

それには専門分野を死ぬほど勉強して外国の文献を読み漁るというような必死の努力が必要ですし、LとRの違いなど無視されてインド英語や中国語なまりのブロークン英語が飛び交う中で相手の言おうとしていることを理解して自分も意見をいうというレベル感のずいぶん違う世界の事情になるからです。

まぁ、そこを目指すには本人の努力以外ありえないと思います。

というわけで、キッズ英語は脳の活性化にとてもよいという位置づけがしっくりきました。

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