会社に頼れない時代・・・だからこそ

会計士業界では、どうも景気が悪くなると独立開業する人が増えるようです

こういう時代だからこそ(もしくはいたしかたなく?)それまで勤めていた会社を離れて個人でビジネスをする人も増えるので、需要と供給が見合うのだといいます。

不景気要因にプラスして、IT技術やネットワークサービスの拡大によって、会計士の世界に限ったことではなくて、世の中には独立系の気運が立ち込めているように感じます。

会社という組織にもたれかかって生きていくのではなく、あくまで個人のブランドで勝負するんだという何かとても頼もしい感じもする一方で、悲しいかな、だってもう会社には頼れないからという厳しい現実が透けて見えたりもします。

これは一時のブームなのか、それとも今後もじわじわと広がっていく考え方なのでしょうか。

100人が独立したとして皆が成功するとは思えないので、失敗してサラリーマンに戻る人、あるいは大きな成功はないまでも独立という貴重な経験をして企業に返り咲く人もでてくるに違いないません。

その時に、今ほど独立がもてはやされるかというと、もうちょっと落ち着いた議論になるんじゃないかという気がする。

実は私は大学院時代に事業経験を経てから就職したので、組織で働くことのありがたさ、ビッグネームの看板をしょっているからこそできる大きな仕事ができるうま味、なんていうのも捨てがたいと感じる一人です。

もうずっと昔に阪もぼりますが、20代前半、アメリカの大学院に通っていたとき、学生ビザでは働けなかったので、収入を得るルートが欲しくてアメリカ人の友達と起業しました。企業といっても、個々人がフリーランスで翻訳や通訳、コンピュータのコンサルティングなどの単発バイトをして、その会社から分け前としての給与をもらうという単純な仕組みでした。

ちょうどその時は会計学や税法を勉強中でしたが、そんな自分ですら、起業するということは本業(営業職)に加えて、なんと事務的な業務が多いんだろうと辟易したのを覚えています。

会社の登記などは仕方ないとしても、自分たちに給料を支払う前に州の歳入局への数々の届け出をし、給与を払えば源泉税が発生し、支払いが送れるものなら追加のペーパーワークが発生します。

そしてそれだけならまだしも実際に「事業を運営する」という仕事があった。クライアントとの関係を維持したり、月々のキャッシュフローを心配したり、時には回収の電話をかけ続け(とりっぱくれたこともあり)・・、胃が痛くなるような思いも経験も数知れず。。

そんな経験があったからこそ、学校と仕事でフル回転の大学院時代が終わり、晴れて大手会計事務所に就職したときの最初の感想は「大船に乗るってなんて楽なんだろう!」ということでした。

これまで多大な時間を割かないといけなかったことを間接部門が全てやってくれる。IRS(日本でいうところの国税局や税務署)からくる郵便物をみてドキリとすることもないということが心の底から嬉しかったのを覚えています。

面白いのは、現在のポストではあんなにストレスが溜まっていたキャッシュフローの管理や監督省庁への届け出などが今では自分の主な役割となっていることです。でも今は営業サイドのことは別の担当者がいますし、会社の中には協力しあえる仲間や人脈があるので孤独感もありません。

自分は組織向きの人間なのかな、と最近では思ったりします。

今、独立を迷っている人は、とりあえずブームが去ってから、失敗した人のケースもよく吟味したうえで動いた方がいいかもしれません。一般的に、大船からボートには乗り移れても、その逆は結構難しいと思うので。

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